【Brexit 合意なき離脱への備え】ペットパスポートが使えない?!最悪のケースに備えて準備を!!

こんにちは。

イギリスでは最近、ニュース番組を見ると毎日『Brexit』(イギリスEU離脱の件)の話題でもちきり。

つい先日、暫定的な離脱協定案がまとめられたものの

協定案がイギリス議会の承認を得られる保証はないし、EU加盟各国で承認される保証もなく、

誰も答えが分からない討論が延々と続いているような感じで、一体どうなるのやら。。。

最悪の事態と言われている『No Deal Brexit (合意なき離脱)』が起こる可能性は少ないとは思いますが、ゼロではない。

もしもそのような事態になった場合、ペットのイギリスーEU移動に関する規定が変化し、イギリス発行のペットパスポートがEU諸国で使えなくなる可能性も!!

つい最近、イギリス政府からペットオーナーに対してのアドバイスが発表されたので、紹介します。

耳寄り情報

急な日本帰国に備えて常に準備しているイギリス在住ペットオーナーさんはこれ以上の備えをしなくても大丈夫なのでご安心を。イギリス→日本の方が厳しいです。

今現在のルール

以前の記事【イギリスでのペットパスポート取得手順まとめ】で書いた通り、ペットパスポートを取得し、初回の狂犬病予防接種後21日間の待機期間をクリアすると、晴れてヨーロッパ各国への旅行が可能に!とってもお手軽です。

 

Brexit後のルール:最悪の事態バージョン

最悪の事態が起こった場合、イギリスはUnlisted Countryカテゴリーとして認知され、以下の手順が必要となります

必要な5ステップ

  1. マイクロチップ装着後、狂犬病ワクチン接種を受ける
  2. 狂犬病ワクチン接種から30日以上(接種日を0日目する)の間隔をあけ動物病院で採血し、指定検査施設で狂犬病に対する抗体価検査を受ける
  3. 狂犬病に対する抗体価(免疫抗体の量)が0.5IU/ml 以上であることを確認
  4. 狂犬病抗体検査の採血日を0日目として、3ヶ月以上待機
  5. 旅行直前(10日以内)にイギリス政府機関認定のOfficial Veterinarian(OV)から診察を受け健康診断書を発行してもらう

狂犬病抗体検査の有効期限は?

ワクチンの有効免疫期間が切れる前に追加ワクチンを受けている場合、狂犬病抗体検査が必要なのは初回のみ。ワクチンの継続的な有効性が認められる限り、追加の血液検査は必要ありません。

ただ、追加接種を受けずワクチンの有効免疫期間が過ぎてしまった場合、ワクチンの継続的な有効性が認められず、以前の抗体検査結果は無効になります。

 

Official Veterinarian(OV)発行の健康診断書の有効期限は?

健康診断書発行後、10日以内にEU諸国に入国する必要があります。

その後、4ヶ月間EU諸国を旅行・移動することが可能です。

また、健康診断書発行日より4ヶ月以内であれば、その診断書を使いイギリスに戻ってくることができます。

 

イギリスからEUに行く際、健康診断書は毎回必要?

狂犬病抗体検査と違い、OV発行の健康診断書は毎回必要となります。

狂犬病ワクチン接種の証明書と抗体検査結果の証明書を持って、旅行直前(10日以内)にOVの診察を受けましょう。

 

イギリスへ帰国・入国するには何が必要?

Brexit後もEUからイギリスへのペット移動に関する規制への変更予定は無いようです。

ペットがEU諸国からイギリスに入国する際、以下のいずれかがあればイギリスに入国できます。

  • 有効なEUペットパスポート
  • イギリスで発行された健康診断書(発行日より4ヶ月以内)、または
  • EU諸国で発行された健康診断書
注意

EU諸国在住のペットがEUからイギリスへ旅行にやってきてEUへ戻る場合、イギリス入国時の手続きは今までと何ら変わりありませんが、EU帰国時に狂犬病の抗体検査結果の表示が必要になるので注意!EU出国前に抗体価検査を受け、結果がが0.5IU/ml 以上であれば3ヶ月の待機期間は必要ありません。

Tapeworm駆除(条虫駆除)は今まで通り必要です。イギリスに入国・再入国する24時間ー120時間前に条虫駆除を受け、獣医師による証明書(または、パスポートへの記入)が必要となります。

 

最悪の事態に備えて結局どうすればいいの?

イギリス在住:今までペットと海外旅行したことないけどBrexit以降(2019年3月29日以降)ヨーロッパへ旅行する予定がある場合

旅行開始日の最低4ヶ月に動物病院に行き狂犬病ワクチンを受ける。その1ヶ月後に狂犬病抗体検査を受け、抗体価が0.5IU/ml 以上であることを確認する。そして旅行直前にOVから健康診断を受ける。

イギリス在住:ペットパスポート持ってるけど、狂犬病ワクチンの有効期限が切れている場合

旅行開始日の最低4ヶ月に動物病院に行き狂犬病ワクチンを受ける。その1ヶ月後に狂犬病抗体検査を受け、抗体価が0.5IU/ml 以上であることを確認する。そして旅行直前にOVから健康診断を受ける。

イギリス在住:ペットパスポートを持っていて、狂犬病ワクチンも有効な場合

できる限り早めに(最低でも旅行開始日の3ヶ月前までに)狂犬病抗体検査を受け、抗体価が0.5IU/ml 以上であることを確認する。そして旅行直前にOVから健康診断を受ける。

狂犬病ワクチンの有効期限が迫っている場合
ワクチンの有効期限が迫っている場合で、抗体価のレベルが心配な場合は、すぐに追加の狂犬病ワクチンを打ち、1ヶ月後に血液検査をすることをお勧めします。

イギリス在住:ペットパスポートの有無にかかわらず、いつでも日本へ帰国できるように狂犬病ワクチンも抗体検査も常に有効な状態の場合

今たちまち何かする必要はありません。こまめにBrexitの様子をチェックし、必要であれば旅行直前にOVから健康診断を受ける。

 

最後に

上記に書いたことは、最悪の事態を想定したものなので、このような手順は実際必要にならないのでは。。。というのが私の正直な感想です。

ただ、ギリギリではどうにもならないこともあるので、最悪の事態に備えて準備しておいて損はないです!

Brexitに関することは不透明なことばかり、実際誰もはっきりしたことはわかっていないのでは。。。という感じなので、定期的にニュースチェックが必須ですね!

注意
この記事は11月22日時点の情報を基に書いています。情報・条件が変わる可能性があるので、最新情報は政府サイト『GOV.UK』で確認を!

参考ページ


▶︎ ”Pet travel to Europe after Brexit”




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ABOUTこの記事をかいた人

香川県高松市出身 地元香川の高校卒業後、ニュージーランドでの語学留学・大学進学準備コースを経てオーストラリア・メルボルン大学獣医学部に進学。現在イギリスで臨床獣医師として働いています。