ペットの健康診断

皆さん、ペットの健康診断、定期的に受けていますか?

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近年、ペットの平均寿命はどんどん延びてきています。医療の進歩、予防医学の普及、飼い主さんの意識変化などの恩恵を受け、ペットも人間と同様、高齢化の時代です。最近では10歳の大型犬、15歳の小型犬、20歳の猫、10歳のうさぎ、といった高齢ペットの診察も全く珍しくありません。

病気の早期発見のために飼い主さんができること。。。

それは『動物病院での定期的な健康診断』と『お家での健康管理・チェック』をすることです。

若くて元気なうちから、年に1度、シニア期からは半年に1度くらいを目安に、身体検査・血液検査・尿検査などの健康診断を受ける習慣をつけておくことをお勧めします。

元気な時に健康診断をしても『何も見つからないだろうし意味がないのでは?』と思うかもしれませんが、そんなことはありません。元気な時の身体の状態・検査値を把握しておくことは、ちょっとした身体の変化や不調のサインにいち早く気づく手がかりになりますし、健康そうに見えても病気が潜んでいることがあるので、決して無駄ではありません。

例えば、、、

数ヶ月前に日本からイギリスに引っ越してきた9歳のトイプードル『ナナちゃん』

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身体検査&血液検査を終え帰る準備万端なナナちゃん

ナナちゃんは、イギリスに移る前に『念のために』と行なった健康診断で異常が見つかり、イギリスに引っ越す前に腸疾患の早期発見・治療が可能になったワンちゃんです。目に見える症状が出る前に早期発見できたことに加え、飼い主さんが定期検診とお家での体調チェックを徹底していることもあり、早い段階で病状も安定し、イギリスへの引越しもスムーズに行うことができました。今現在もナナちゃんの体調はとても安定しています。2015年に受けた犬ドッグでは特に異常が見られなかったそうなので、ほんの1年の間に体に大きな変化があったということになります。

『元気そうだから大丈夫』ではなく、『元気なうちに健康診断』を受けることを心がけましょう!

少し話が逸れますが、ナナちゃんと飼い主さんとの出会いのきっかけは実はこのブログ。他にもつい最近、このブログを通して私のことを見つけてくださった飼い主さんが遠方から診察に来て下さり、ブログをやっていてよかった〜としみじみと感じる機会がありました。これからも一人でも多くの飼い主さんと動物の役に立てるよう、ブログを更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、話を『健康診断』に戻しまして。。。

健康診断の頻度・タイミングですが、前述したように最低でも年に1度、シニア期からは半年に1度くらいの頻度で行うことをお勧めします。ワクチン接種時にベーシックな健康診断を受けるのも一つの方法ですし、ワクチン接種と定期健康診断の時期をうまくずらし半年毎に動物病院を訪れるようにスケジュールを組むというのもの一案です。

検査の種類は『問診』『身体検査』『血液検査』『尿検査』を基本として、年齢や犬種・猫種、必要に応じて検査項目を増やしていくという形が最もペットへの負担も少なく、合理的ではないのかなと思います。

 豆知識

    日本でペットの健康診断は『犬ドッグ』『猫ドッグ』と呼ばれることが多いかと思いますが、イギリスでは『Pet MOT(MOT=イギリスの車検)』『Wellness Check 』『Senior Health Check』と呼ばれることが多いです。病院によっては健康診断にお得な値段設定をしているところもあるので、気になる病院・かかりつけの病院があればまずは問い合わせてみましょう!

そして、最後に忘れてはならないのが飼い主さんによる『お家での健康管理・チェック』。日頃から食欲、排便の状態などをしっかりと観察し、ちょっとした変化にいち早く気づけるようたくさんスキンシップを取るようにしましょう。そして何か気になることがあれば獣医師に相談しましょう!

次回は『お家での健康管理・チェック』する際のポイントをお話ししますね。




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ABOUTこの記事をかいた人

香川県高松市出身 地元香川の高校卒業後、ニュージーランドでの語学留学・大学進学準備コースを経てオーストラリア・メルボルン大学獣医学部に進学。現在イギリスで臨床獣医師として働いています。