イギリスのペットショップで動物を売っていないって本当??(後編)

さて、前編で犬猫の店頭販売はほぼ皆無に等しいと言いましたが、その他の動物達はどうでしょう。

ウサギ、ハムスター、モルモットなどの小動物や、爬虫類、魚類などは、まだまだペットショップのショーウィンドウで日常的に売られています。

for sale

私が現在働いている動物病院はPets At Homeというペットショップに併設されているのですが、そこでも上記の動物たちが常に展示販売されています。

正直、動物の展示販売には賛同できませんし、職場の隣で動物が売られているのはいい気分はしません。

ですが、全てがネガティブというわけではありません。Pets At Homeではショップで売られている動物のケアや管理について、私たち獣医師にかなりの権限が与えられます。これは本当にありがたいことであり、とても大切なこと。

また、現場で働くペットショップのスタッフ達(店長を含め)は皆、動物のケアを第一に優先するよう指導されていて、注意やアドバイスも真剣に聞いてくれますし、調子の悪い子がいれば治療費や検査費は惜しみません。万が一、ペットショップ側が利益を優先して動物のケアを怠ったり、獣医師の指示を無視して動物が苦しむことになった場合、本社から調査が入り、最悪の場合責任者が解雇されることもあります。

また、『売れ残って安楽死』というケースは私が担当しているペットショップでは絶対にありません。飼い主が見つかるまでペットショップが責任を持って世話をします。そして、購入希望者が飼い主に適していないと判断した場合、ペットショップの方から販売を断るケースもあります。

その他にも、捨てられたうさぎやモルモットなどを保護したり、飼い主の過失で起こった怪我や病気の治療費も「これでこの子が安楽死させられずに済むのなら。。。」とショップ側がペット引き取り10万円を超える高額治療費をカバーすることも珍しくありません。

そのようなペットショップの行動は素直に素晴らしい!と感心させられます。

でもやはりペットショップでの生体販売は動物に負担をかけますし、手軽に動物が購入できてしまう展示販売は容認されるべきではないと思います。近い将来、全ての動物の生体販売がペットショップから消えますように…。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

香川県高松市出身 地元香川の高校卒業後、ニュージーランドでの語学留学・大学進学準備コースを経てオーストラリア・メルボルン大学獣医学部に進学。現在イギリスで臨床獣医師として働いています。