前回『子犬・子猫・動物を飼う前に考えて。』でお話した通り、近年イギリスでは悪質なブリーダー・販売業者が増えています。
悪質ブリーダー増加の背景には、消費者の『欲』、『飼い主の知識不足』、そしてインターネットを通してブリーダー探し・ペットの購入ができるという『手軽さ』が大きく影響しています。悪質ブリーダーの責任は言うまでもありませんが、消費者の責任も重大なのです。
動物を飼いたいと思ったら、まず最初に『動物を飼うことが自分にとって、家族にとって、そして迎え入れるペットにとってベストな選択か』ということをじっくり考えて下さい(詳しくは→『子犬・子猫・動物を飼う前に考えて。』)。
ペットの選択・犬種の選択に役に立つ面白いサイト
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- 低所得者のペットを無料で治療する動物病院を経営する動物チャリテー団体PDSAによるオンラインクイズ。庭のサイズ、生活習慣、ペットにかけられる費用などに関する簡単な質問に答えると、あなたに適したペットがリストアップされます。
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ちなみに私のライフスタイルには、「魚」「室内飼いの鳥」「ハムスターなどの小動物」が最適との判定。「猫」は条件付きで飼うことが可能。そのような判定が出た理由は。。生活習慣の質問に「室内で(ダラダラと)過ごすのが好き」と答えたから。いやいや、それでもティドルとは室内でかくれんぼなどして遊んでますよ!とツッコミたい気分になりましたが、はい、ティドルのためにもっとアクティブになります(笑)。
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- 英国ケネルクラブによるオンラインクイズ。10の質問に答えると、ケネルクラブに登録されている数ある犬種の中からあなたに適している犬種がリストアップされます。どんな犬種が自分にあっているのかわからない時の第一ステップとしてどうぞ。
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しっかりと調べ、考え抜いた上で『動物を受け入れる』という決断をしたら、次にとってもらいたい行動
それは・・・
『動物病院に行く』こと。
これは、初めて動物を飼う方や、新たな種類の動物を飼いはじめようと思っている方には特に実践してもらいたいステップです。
『動物を飼っていないのに動物病院???』と思う方もいるかと思いますが、、、そう!!動物を飼う前に動物病院に行って欲しいのです!!
獣医師の仕事は目の前の動物を助けるだけではありません。
未来の飼い主さんと動物が幸せな生活を送れるよう一緒に考え、手助けすることも獣医師の仕事です。
獣医師は、各動物の生態、習性、性格、なりやすい病気、しつけのしやすさ、飼育に適した環境、運動量、予防・医療にかかる経費といった動物を飼う上で非常に重要な事柄に関する知識と経験が豊富です。またブリーダーに関する情報や知識も豊富です。
この獣医師の知識と経験を利用しないのはもったいない!!
『ペットと飼い主の適正』『ペットの入手先』『ペットの生態・習性・生理』について正しく理解すること、正しい判断をすることはペットが幸せな生涯を送るために本当に大切です。これを間違えると(または理解する努力を怠ると)、ペットも飼い主も不幸になってしまいます。ペット購入後のトラブル、動物の問題行動、飼い主による飼育放棄の多くの原因がここにあります。。
獣医師の多くが『あぁ・・・飼う前に相談してくれていたら。。。』という状況に何度も遭遇し、悔しい経験しています。本当に多くの問題が飼う前の飼い主さんの行動・努力で避けられることなんです。
飼う前に相談して下さい。新しい命を受け入れる前に第三者(できれば動物の専門家)と話をすることはとても大切です。
そして、もし獣医師に『この動物はあなたに向いていない』『今は動物を飼うべきではない』と言われても怒らないで。意地悪で言っているわけではありません。飼い主さんと動物のことを思ってのアドバイスです。もしも、自分の意に反したアドバイスをされた場合は、しっかりと理由を聞き、納得いくまで冷静に話し合いましょう。それでも納得できなければ他の獣医師や専門家にセカンドオピニオンを。
しっかりと情報収集し、勉強している飼い主さん(未来の飼い主さん)にとって、動物を飼う前に獣医師・病院スタッフと話をしてもこれといった新たな発見は無いかもしれません。ですが、自分の知識の確認作業として、動物病院のスタッフと信頼関係を深める良い機会として、そして良い動物病院を見つける機会として損は無いと思います。
動物を飼おうと思ったら『そうだ 動物病院、行こう。』です!!
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