ホームレスのペットへ獣医医療を!【路上の獣医師】StreetVetの活動

『イギリスの動物病院と動物保護団体との関係』の記事で『動物のために何かもっと自分にできることはないか』との想いを実現するために始めたことがあると書きましたが、

何をしているかというと。。。

『StreetVet・路上の獣医師』!!StreetVetの一員として活動しています^^

©️StreetVet

 

StreetVet(路上の獣医師)とは?

ホームレスの人々が飼う動物たちに無料で獣医医療を提供する獣医師・獣医看護師によるチャリティー団体。

現在、300人以上のボランティア獣医師・獣医看護師によって結成されおり、イギリス10箇所の地域で活動をしています。

 

Street Vet ロケーション
  • Birmingham
  • Brighton
  • Bristol
  • Cambridge
  • Cheltenham
  • Cornwall
  • Glasgow
  • London
  • Plymouth
  • Southampton

 

各地域、ホームレスの人々を支えている他のチャリティー団体と協力しながら、バックパックと聴診器を下げて路上を回ったり、野外診療ブースを作り動物の診察・治療を行ったり、また、ペットフード・コート・おもちゃなどを無料で提供したりしています。

 

公式ホームページ
→ https://www.streetvet.co.uk 

 

Street Vetの始まり

Street Vetは2016年にジェイド(Jade Statt)とサム( Sam Joseph)という二人の獣医師によって誕生しました。

Sam(左)とJade(右)©️StreetVet

全ては『ホームレスの人々とその犬たちの絆』『彼らの置かれている環境の厳しさ』

を心を揺さぶられ獣医師として何かできないかと思ったのがきっかけ。

StreetVetの紹介&ジェイドとサムによるインタビューはこちら

 

3年間で急成長

バックパックと聴診器を手に二人の獣医が始めた活動が、多くの人の心を動かし共感を産み、3年という短い期間で300人以上のボランティア獣医師・獣医看護師が活動するチャリティー団体に成長しました。

私も、まさにJadeとSamの行動に心を動かされた一人^^

現在、550頭以上の患者が登録されており、必要な獣医医療を受けています。

ボランティア獣医師・獣医看護師に加え、たくさんの動物病院、製薬会社、ペット関連会社、メディアのサポート、そして多くの人々の寄付や寄贈によりStreetVetはどんどん成長していっています。

   StreetVetのスポンサー企業の一覧はこちらから見ることができます →  クリック

提供する獣医医療のメインは『ノミダニ駆除・寄生虫駆除・ワクチン摂取』などの『予防医療』、『触診による健康チェック』。

健康チェックの際、精密検査や手術などの治療が必要な症状が見つかった場合は、Street Vetの活動に賛同してくれている病院・専門医によって検査・治療をお願いします。また、避妊去勢手術の手配も行なっています。

 

人間と動物の絆

犬連れのホームレスの多くがホームレスになる前から犬を飼っていた人達です。

イギリスの社会福祉はしっかりしているとは言っても、ペット可の簡易住宅などの数はまだまだ少ないのが現実。住宅などのサポートを受けるためには犬を手放すことを強いられ、犬を手放すくらいなら路上生活を。。。とホームレスになった人々も。。。思いがけない失業、病気、事故、家族との別れ、、、皆様々な事情を抱えています。

イギリスの路上を歩いていると、犬連れのホームレスの人を頻繁に見かけます。

みんな事情は色々ですが、ホームレスの人々と触れ合い、彼らのペットたちを見て純粋に感じること。。。

『動物たちはしっかりと愛情を受けている』

『彼らの絆は本物』

ということ。

ペットたちにとって『愛されていること』『飼い主と心で繋がっていること』ほどかけがえのないものはありません。これはお金では買えません。だからこそ一番根本にあるもので、一番大切なものですよね。

自分が食べるよりも犬の食事の調達を優先させ、自分の宿よりも犬の行き場を心配し、『昼間は俺がコイツを守る。そして夜は俺がコイツに守ってもらうんだ』というホームレス飼い主の言葉を聞いた時、そしてその彼にピッタリとくっつき相棒の様に一緒にいる犬の姿を見たとき、私たちがその絆を奪ったり、ホームレスという厳しい状況で生きている彼らをただ責めることからは何も産まれないと思いました。

獣医師としてできること、、、

『彼らの動物を守る手伝いをすること』『飼い主と動物の絆を守ること』

シンプルですが、獣医師になった理由『動物を助けたい』『動物の役に立ちたい』という原点に戻ること。

動物を助けることが人を助けることにつながり、社会を良くすることにつながる、、、

そうなればこんなに嬉しいことはない^^

StreetVetの常連患者のアルフィー©️StreetVet

何かもっと動物のために出来ることはないかと思い、ただ自分がやりたくって始めたStreetVetの活動ですが、この活動をする度、初心に戻り、仕事へのやりがいを再確認し、同じ志を持ったたくさんの仲間と出会い、人の優しさや繋がりを感じ、人と動物の絆を肌で感じ、私の方が沢山のものをもらっているような気がします。感謝感謝です。

明日も路上診察に繰り出す予定!どんな出会いがあるのか今からワクワク♪

StreetVetの仲間たち©️StreetVet

私はBrightonチームの一員で、日曜の野外セッションに月1くらいのペースで参加しています。もし、Brightonの路上で聴診器下げた小さい日本人を見つけたらお気軽にお声掛けください^^ 

 

StreetVetのお役立ちリンク

 

 StreetVetの活動はたくさんの人々の優しさ・サポートによって支えられています。




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ABOUTこの記事をかいた人

香川県高松市出身 地元香川の高校卒業後、ニュージーランドでの語学留学・大学進学準備コースを経てオーストラリア・メルボルン大学獣医学部に進学。現在イギリスで臨床獣医師として働いています。