ペットの医療費。イギリスの動物病院でかかる費用は?

📌 この記事は2016年に書いたものです。掲載している料金の相場や為替レートは当時のもので、現在の状況とは異なります。最新の獣医費用については【こちらの新しい記事】で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

ペットの医療費。気になる問題ですよね。

ペットにかかる医療費は頻繁に問い合わせを受けるトピックであり、飼い主さんとも頻繁に話し合う事柄の一つです。

日本と同様、イギリスの動物病院は自由診療の民間医療サービスなので、基本全額自己負担です。

fee

*低所得の家庭の場合、PDSA、RSPCA、Blue Crossといったチャリティー団体が運営している動物病院で無料または低価格で治療を受けることができます。ただ、このような病院は人々の寄付や募金で運営されており、提供できる治療や検査に限界があります。

イギリスでは、多くの国民がNHS (National Health Service)と言われる国営医療機関で無料で診療を受けています。そのため、全額自己負担の動物医療費はどうしても高く感じてしまうようで、治療費の話をすると驚かれることが多々あります。

では、気になるイギリスでの獣医費用の相場はというと。。

    • 初診料(犬・猫):£20−40
    • 初診料(ウサギなどの小動物)£15−30
    • 再診料(犬・猫):£20−35
    • 再診料(小動物):£10−25
    • 時間外診察料:£150−200
    • 予防接種(犬・猫・ウサギ):£25−50
    • マイクロチップ:£10−30
    • ベーシックな血液検査:£70−100
    • 検便:£60−100
    • 尿検査(ペーパー試験+比重のみ):£10−25
    • レントゲン(1枚目):£70−110
    • 腹部超音波:£120−200
    • 全身麻酔下での歯のクリーニング:£150−300

 この相場は私自身の経験を元にしたものです。あくまで目安として参考にしてください。正確な料金は動物病院に直接問い合わせることをお勧めします。

 2016年10月現在、£1=130円前後で変動しています。

という感じです。日本より高額なのかな?

やはり、動物病院も医療という専門的な分野なので、決して安くはありません。

また、各病院の立地場所、医療設備・機材、スタッフの数、スタッフにかける教育費などよって病院運営費に大きな差が出るため、地域間・病院間で料金にばらつきがあります。

一般的に料金が高めの病院は安全・高級な地域にあり、設備やスタッフ、獣医師の技術が充実している傾向にあります。ただ、単純に高けりゃ高いほど腕や設備がいいというわけではありません。そして逆に、高いからぼったくりというわけでもありません。

金額にあったサービス・治療内容であるかどうかということを飼い主さん自身で見極める必要があります。そのためには、獣医師と飼い主がしっかりとコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことがとても大切です。

本当に悪質な、お金儲けのために不必要な検査や処置をしたり、料金を上乗せしたりするような動物病院はごくごく稀です。幸い、私は直接見たことありません。正直イギリスでそんな悪質な獣医師や経営者がいれば、遅かれ早かれほぼ確実に内部告発され、獣医師免許を剥奪されると思います。

料金や検査・治療法に不安や不満があればしっかりと獣医師と話し合ってください。動物病院での治療費に対するトラブルの多くが獣医師と飼い主とのコミュニケーション不足によるものです。納得できない時、よく解らない時は、遠慮せず獣医師に説明を求めて下さい。金銭的に不安な場合は正直に伝えることも大切です。

獣医師の仕事は飼い主さんに正確な情報・知識を与え、その飼い主さんとペットにとって何が最善の検査・治療法であるのかを共に考え、飼い主さんがより良い選択をできるようサポートしていくことです。説明を求めた際に嫌な態度を取られたり、説明に納得できない場合は、別の獣医師や他の病院でセカンドオピニオンを求めることも時には必要だと思います。受け身にならず、積極的に治療に参加し、獣医師との会話を楽しむことが大切です!

また、ペット医療費は病気によってはかなり高額になるということを念頭に置き、いざという時のためにペット保険に加入したり、ペット用の口座やクレジットカードを作るなどして準備をしておくことをお勧めします。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 突然のコメント失礼します。近く飼い猫を連れて夫の転勤先のイギリスに引っ越す予定です。成猫で愛護センターから引き取り、触れるまで3か月かかったとても警戒心の強い猫です。獣医でも威嚇してしまうので、洗濯ネットにいれていかないと診てもらえないくらいなのです。洗濯ネットにいれるのはあまり海外では聞いたことがないのですが、イギリスではどうでしょうか。威嚇する猫を診てもらえないなんてことがないかちょっと心配しています。

    • コメントいただいていたのに、お返事がとても遅くなってしまい大変申し訳ありません。
      その後、猫ちゃんとのイギリス生活はいかがでしょうか?「洗濯ネットに入れないと診てもらえない」ということは、イギリスの動物病院では基本的にありませんのでご安心ください♪ そもそもイギリスでは洗濯ネット自体を日常的にあまり使わないので、診察で使うという発想自体がない、という感じです。

      では、シャーシャーで触れない猫ちゃんはどうするかというと、まず事前にご相談いただければ抗不安・鎮静作用のあるお薬を自宅で飲ませてから来院していただく、という方法をよく使います。これだけでかなり落ち着いて診察できることが多いです。それでも難しい場合は、クラッシュケージという特殊なケージを使って鎮静剤を投与し、安全に検査や治療を行うこともあります。

      いずれにしても、警戒心の強い猫ちゃんでも「診てもらえない」ということはまずありません。また、「Cat Friendly Clinic」に認定されている動物病院は特に猫への配慮が手厚いので、登録先を選ぶ際の参考にされてみてください。受診前に心配なことがあれば、事前に病院へ電話で相談しておくとスムーズだと思います。

  • […] このブログを書き始めた2016年に、「イギリスの動物病院、実際いくらかかるの?」という記事を書きました(旧記事はこちら)。あれから10年。費用の相場はかなり様変わりしました。当時の費用と比較しながら改めてご紹介します。 […]

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